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THE PAVILION NICOLAS RUINART
AN INNER GARDEN

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2024年10月4日、フランスの老舗シャンパンメゾン、Ruinart(ルイナール)の本拠地であり、世界最古のシャンパンが生まれた史跡でもあるランスの土地に、パビリオン・ニコラ・Ruinartがオープンしました。このパビリオンは、メゾンの遺産と革新の絶妙なバランスを体現しています。

Ruinartの変容を見せる新たなパビリオン、その内部の空間はキュリオシティ、グエナエル・ニコラがデザインし、訪れる人に発見と出会いの旅を捧げています。

ENTRANCE

室内庭園をコンセプトに設計された空間は、流れるように展開されます。入った瞬間に、Ruinartならではの、本質的でありながらも、明るく情緒的な美意識に包み込まれます。高く伸びる軽快な白い枝が、歴史的建造物のエレガントな景色を縁取り、時代を超越した建築へと視線を惹きつけます。

STEM
STEM

ビジターはまるで床から生え、天井に向かって消えゆくような枝が連なる森を通り抜け、空間に案内されます。

STEM2

繊細な枝が、空間を見せたり隠したりしながら、レセプションからショップやバーへとビジターを導きます。

BAR

空間の中心には、シャンパンの泡立ちを思わせる優美なガラスのフォルムが目を引くバー。
ガラスのカウンターの上で、まるでグラスから飛び出したシャンパンの泡が空中で凍ったかのように浮遊しています。

BAR

透明感と軽やかさの演出で、祝席の華やぎと品格が同居する空間に。バーカウンターの表面のガラスが、採石場の内部を思わせる質感で、歴史あるワインセラーの眺めを思い起こさせます。

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屋外にも続くバーエリアは、ゆとりある曲線のテラスに繋がり、クリストフ・ゴートラン氏が手掛けた庭園の風景に溶け込んでいきます。オリジナルの家具が見せる、シャンパンカラーだけが、その眺めに柔らかなアクセントを加えています。

DINING

奥に控えるプライベートなダイニングルーム。シルバーの糸が織り込まれたカーテンで隠され、ミステリアスかつ親密な雰囲気が漂います。

FURNITURE

身体に優しく馴染むようにデザインされた家具が、快適な座り心地で温かく迎えてくれます。細部に至るまで考え抜かれた、完璧に居心地の良い空間に仕上げられています。

BOUTIQUE
BOUTIQUE

パビリオンの片側のスペースは、特別な品との出会いに捧げられ、キュヴェが誇る独創性に触れられる空間となっています。木製の壁面のライブラリに並べられた様々なボトルから特別な逸品を見つけられます。

BOUTIQUE

ショップの中央で視線を惹きつけるのは、弧を描くように設えられたショーケース。そこには、メゾンのシグネチャーボトルがオブジェのように積み上げられ、大地から生まれた伝統が未来に向かう姿を表しています。その姿は、鏡の天井に反射し、無限の広がりを見せます。

SALON

円形の棚の向こう側に隠れたアルコーブには、訪れる人を温かく迎えるサロンが控えています。Ruinartの歴史とシャンパンの味わいを堪能できる、特別なプライベート空間です。

WINDOW

パビリオン・ニコラ・Ruinartがもたらすものは、新たな旅の目的地の追加に留まりません。建築、自然、芸術が結集して Runartの現代的な遺産と自然への敬意が共鳴するような体験を作り出す深みのある感性の旅です。
このパビリオンがデザインと遺跡を結ぶ詩的な中間点となり、訪れる人に忘れられない発見の瞬間をもたらします。ノスタルジーとはかけ離れた、明るく前向きな未来へのビジョンとこれらの遺産を生かす責任を注ぎ込んでいます。

creator

歴史的なメゾンRuinartの変容にあたり、フレデリック・デュフュール氏の指揮とビジョンのもと、グエナエル ニコラは、藤本壮介氏が設計した見事な石造りの建築物と、クリストフ・ゴートラン氏によって創られた幻想的な風景を組み合わせて、格別な体験ができるインテリア空間を作り出す役割を担いました。その変容は、300年の歴史を持つ名門シャンパーニュ・メゾンの次なる章を予感させています。

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