キュリオシティがデザインした新しいストアが、2024年9月、パリ中心部のフランソワ・プルミエ通り48 番地にオープンしました。フランスの老舗紳士服ブランド、 ZILLIの旗艦店です。 「ラグジュアリーの頂点」を極めることをコミットしてきた伝統あるブランドのマイルストーンを飾るストアは、時代を超えた優雅さと魅力を醸し出す歴史的なパリ建築を舞台として生まれました。
ZILLIの新しいメゾンは、現代のライフスタイルと現代的な感性に関連したメンズ ファッションの卓越性と洗練への賛歌とも言えます。

ストアに足を踏み入れると、訪れる人を迎えるのはパリの家庭をモダンに解釈した空間。舞台演出さながらに美しくディスプレイされた、名匠の創作と言うべきZILLIのコレクションが視線を集めます。特に目を引くのは、絵画のコレクションのようにも見えるシャツウォールです。

鏡を張り巡らせた天井が優雅さ、重厚感、エネルギーに満ちた空間を生み出し、お客様をさらなる発見へと誘います。 心地よく迎える素材のパレットを構成するのは、ウォールナット材、パリの石灰岩、重厚な磨きをかけたスチール素材に、ブルーラディカウッド。洗練と精悍さをまとった紳士の雰囲気を醸し出すことで、時代を超越するブランドのシグネチャーを完成させました。

地階には、オーダーメイドの革製品を提供し、愛好家を喜ばせる特別な空間が設けられています。このスペースの主役は、自分だけの靴選びのために用意された円形の空間です。

プライベートな空間への招待状として用意された上層階の2フロアでは、宝石箱のようなパリ風スタイルの個室へと案内されます。壁面のモールディングまで丁寧に復元された建築に、照明器具がシームレスに取り込まれ、伝統的なパリ建築の輝きを映し出すインテリアを完成させています。

彫刻的な佇まいのキャビネットが私的なワードローブのように連なり、インテリアにリズムを刻みます。大理石、ガラス、ウォーナット、磨きの入ったメタル、といった上質な素材を集めて作られた豪奢なオーダーメイドのディスプレイが、ラグジュアリーなストアの雰囲気をさらに引き立てます。

間接照明と埋め込まれたライティングが、ベージュの柔らかな色合いと落ち着いた色に包まれた空間を演出します。そこに美しいコントラストを生み出すのは、ZILLIのアイテムの深いブルーを映し出したかのようなインディゴのラディカウッドで作られたテーブルとディスプレイです。

ZILLIの新しいアイデンティティを完成させ、さらに高めるのは、精緻にデザインされた特注の家具。ソファ、サイドテーブル、ランプ、コンソール、特別なアート作品などの創作です。注目すべきは、ラ・メゾン・フィリップ・フレルの職人技術により完璧に仕上げた三層構造のアームチェア。ブランドのシグネチャーとなるトリプルステッチを体現したものです。

厳選したディスプレイが、ZILLIのコレクションの魅力を最大限に輝かせます。ライティングにも可能な限りこだわりました。真鍮の脚を冠したアラバスターのランプは、リヨンのプルサティル製。ライティングデザインは、空間の持つ複雑なディテールと職人技を際立たせる上で重要な役割を果たしています。

３階には採寸から仕立てまで行うオーダーメイドサロン、いわばZILLIの応接間です。 シャドーグレーの壁とインディゴブルーのラディカウッド家具と床が、ZILLIの革新と開拓者精神への情熱を反映したドラマチックな環境を作り出し、洗練の中にも硬派な魅力を漂わせています。

各部屋がそれぞれの機能を備えています。テーラールームには、デジタル スクリーンを表面に埋め込んだ大きなドレッシング テーブルが。仕立ての世界をメンズラグジュアリーの過去と未来が出会う新次元へと導きます。

厳選された逸品の並んだキャビネットで迎えられる、中央の大きなサロン。その隠れた名品が特別なセレモニーにおいてのみ、大切なお客様に伝えられます。美術品や工芸品、写本や厳選されたオブジェのコレクションが収められた大きなライブラリーに出会える場所です。

典型的なフランスの家庭の雰囲気を再現したかのような壁を飾るのは、慎重に選ばれたコンソール、ランプ、アートワーク。 見事なブルーとグリーンのオニキスがローテーブルとコンソールのデザインにアクセントを加えています。

秀麗な石材のパターンと整然とした家具のラインの美しいコントラストが創り出す、タイムレスな瞬間。フランソワポワナによるコンソールが、匠の技術と現代的なエレガンスへのこだわりを見せ、その空間をさらに強調しています。さらにピエトロ・シミネッリの作品は、ブティック全体に文化的な深みを添えています。