29 JUL, 2022

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FRAGMENT COLLECTION
FOR BUDRI
 

今年開催されたミラノデザインウィークで、グエナエル・ニコラがデザインしたもう一つの家具コレクションがお披露目されました。卓越した象嵌技術を誇るイタリアの大理石メーカー、ブドゥリのコレクションとして、同社のショールームで展示されました。


 

そのコレクション、「FRAGMENT」は、コーヒーテーブル、ダイニングテーブル、パーティション、フロアランプ、シャンデリアなどのアイテムで構成されていて、いずれも、ユニークで鮮やかなパターンが表面に施されています。この特徴的なパターンは、無数の大理石の切片を集約し、ブドゥリの持つ象嵌技術で実現されたものです。


 

ブドゥリに保管されていた大理石の端材を復活させることで生まれた、資源にやさしいコレクション「FRAGMENT」。持続可能なデザインについて重ねてきたキュリオシティの研究と、ブドゥリの素晴らしい加工技術と大理石に対する深い洞察を駆使して作られました。


 

眠っていた素材に再び息吹を与える、という発想は、そのブランドの天然素材に対する敬意の表れとも言えます。多彩な大理石製品が並ぶブドゥリのショールームの中で、それらの素材の生命に終わりはなく、形を変えて美しく生き続ける、とういうことを、FRAGMENTが証明しています。


 

「FRAGMENT」コレクションは、世界が直面する問題に一石を投じるだけでなく、高級な素材の価値を損なうことなく、素材の美の新たな側面を発見するための提案でもあります。大理石と真摯に対話を続けてきたブドゥリだからこそ表現できる天然素材への想いが、繊細な模様に示されています。 素材に丁寧に向き合い、大切に扱うこと。その姿勢こそがサステイナビリティの本質につながると、「FRAGMENT」は伝えています。


 

持続可能なデザインを追求し続けるキュリオシティとブドゥリとのコラボレーションで生まれたこのコレクションは、美的感覚と環境保全の意識を両立する革新的なデザイン世界を実現する、新しい章の入り口となることでしょう。

Photo: Courtesy of Budri

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