1 APR, 2022

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AIMA CHAIR FOR CONDE HOUSE
 

"THE VALUE OF THE MISSING PART"
欠けの美学

北海道旭川を代表する木製家具ブランド、カンディハウスより、グエナエル・ニコラのデザインによる木製チェアーが発売されました。「AIMA」と名付けられたそのチェアーが語るのは、「間(ま)」の概念。
背面からアームにかけて続くはずのフレームに意図的に設けた隙間が、デザインのアイコンとなって、「間」の価値を伝えています。


 

伝統的に日本の家具は、構造のディテールや職人技の組み立てに重点を置いています。
AIMAが追求したのは、日本人の感性のもう一つの側面である、あるべきものがない「不在」に見る価値、「欠けた要素」が生み出す新鮮な緊張感、感情の動きです。一見不完全にみえる構造は、構造的な観点から見ると挑戦的ですが、チェアーに対する見方を大きく変えるような力を持っています。

北海道に拠点を置くカンディハウスは、長年にわたり木製家具に関する独自のノウハウを蓄積し、常に木材産業の発展に配慮しながら、現在では製品の約50%を地元である北海道産材で製造しています。
このコラボレーションが、家具づくりの工程に新たな発想をもたらし、また、家具との付き合い方の多様性にもつながると、期待しています。


 

仕様:
ラインナップ:アームチェアー ※Hタイプあり
素材(樹種):北海道ナラ
カラー:7色展開
価格:¥125,400~¥184,800(税込)

PHOTO: COURTESY CONDE HOUSE

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