2 OCT, 2020

ENGLISH

JAPANESE

ALCHEMY OF LIFE,オパス有栖川
 

東京都心にありながら緑豊かな公園のそばに佇む、アートピースのようなマンション「オパス有栖川」に、キュリオシティの審美眼を反映した唯一無二の住まいが生まれました。 この邸宅は、株式会社リビタが推進する「R100 TOKYO」プロジェクトの一環で、100平米を超える空間、100年後も変わらない価値を持ち続ける特別な邸宅を、住む人の嗜好に合わせオーダーメイドで仕上げ、提供するものです。

オパス有栖川は、建築家とアーティストのコラボレーションによる豊かな創造性から生まれた物件です。デザイナーとして、その建築のイメージをいかに暮らしの空間につなげるか、多才なクリエイター達との対話を重ねました。その答えは、住む人の想像を超えたライフスタイルを創ることにあります。空間を手がける、というよりも、日常にリズムをつける基盤を探っていく、といった感覚に近く、豊かさと過去の経験、将来に望むライフスタイルをつないでいます。 日本の景観、建築、室内空間は、慎重に切り取られ、構成された、いわゆる「選ばれた視点」によって創られています。 オパス有栖川の一室には、このような景色の連なりを振り付けのように案内する演出を表現し、従来のライフスタイルを淡々と見せるのではなく、通常では見られないような景色や場面を丁寧に連ねた空間を作りました。

個性的な書画との組み合わせで広がりを見せるエントランス。墨絵アーティスト・土屋秋恆氏により和紙に描かれた盆栽が、壁の鏡に映り込み、ダイナミックな効果を生んでいます。小さな行灯は、お帰りなさい、と迎え入れる温もりの象徴。粗さのある漆黒の石の床は、日本家屋に見られる土間を思い起こさせます。 宙に浮いているような重厚なパーテションが、右側に少し狭まった間口を作り、その向こうのインテリアを程よく覗かせます。

 

エントランスから少し狭まった間口を抜けると、大きく広がる空間。窓の下に設えられた鏡の効果、さらに、照明と天井のユニークなデザインが広さを強調し、無限の広がりをも感じさせます。このメインルームを構成するのは、二つの「島」、正方形のダイニングテーブルと、ソファです。

 

その四角い島の一つ、「畳のようなソファ」が、室内のもう一つの個室のような佇まいで迎えます。ここからの眺めは多種多様。独特のセッティングで生まれる感覚は、公園の真ん中に座っているかのよう。丁寧に壁に置かれた絵画、オープンキッチン、窓から広がる外の景色など、周りを囲む全てが風景となります。

 

さらに、自在に切り離し姿を変えられるソファ。場面に合わせて違ったセッティングも楽しめます。

 

丁寧に組み合わせた素材や絵画、オブジェが、言葉のない会話のように作用して、愉快な発見が繰り返されます。

 

パフォーマンスを見せる舞台としてデザインしたキッチンは、リビングの空間に広く開かれています。漆黒の石材や木材が織りなす多彩な陰影。使用していない時のキッチンは、その陰影の中に姿を隠します。

 

旅館の廊下さながらに、リビングルームと個室をつなぐ10メートルの長さの通路。 片側一面を覆う鏡に、空間全体が映り込み、まるでギャラリーでインスタレーションの中を歩くような不思議な感覚。奥の寝室から姿を見せる、丁寧に活けられた生花の佇まいで、さらに絶妙な雰囲気に。

 

誰にも邪魔されない、独立した空間をコンセプトとした主寝室。シーンに応じて変化する機能と美しさが溶け込む独特な雰囲気。窓のそばに設えられたデイベッド、直接アクセスできるドライバス。これらの全てが、暮らす人同士のコミュニケーションを通して、視覚的な繋がりを生みます。

 

個として過ごす、くつろぎの時間のための場所。作り込まれたシンプルさ。朝食や読書に理想の空間です。


 

機能的でありながらアートのような佇まいを見せる、印象的な書画に飾られた襖が、ドレッシングルームへ導きます。

 

襖を開けると、広々としたドレッシングルームと書斎。オリジナルの書机とコンソールを設えられています。

 

寝室の壁を飾るのは、和紙とヴェルヴェットを組み合わせた特製のファブリック 。 キュリオシティが「テクスチャードミニマリズム」と名付ける、簡素にまとめた色調でありながら、様々な質感や仕上げが施されています。


 

寝室直結のドライバス。ルーバーで仕上げられた扉が見せる、光と影の演出。さらに、同じようにルーバーで整えられた天井も調和し、空間に落ち着きを与えます。

 

室内全体を通して見られる個性的な家具は、過去の経験では得られていない、全く新しいシーンと出会うことを目的に作られました。新しい期待を抱くよう、マインドを開いてくれるはずです。

 

ワインクーラー、グラス、茶器、など、この住まいのためのオリジナルのアイテムを伝統工芸の職人やアーティストとコラボレーションで製作しました。日常生活の一コマ一コマを特別なものに変えてくれるでしょう。

 

参加アーティスト/企業:
墨絵 (玄関):土屋秋恆
絵画 (リビングルーム):星谷つとむ
陶板アート(ダイニングテーブル):陶額堂
和紙(襖絵):和十
花瓶:大平新五
ファブリック:布 須藤玲子


PHOTO: SATOSHI SHIGETA

CURIOSITY INC. COPYRIGHT 2020