カネボウ化粧品の展開する最高峰ブランド「SENSAI」の世界初となる旗艦店が、キュリオシティによるデザインで2023年10月、上海にオープンしました。極上の体験を提供すべく、ショッピングエリアとスパエリアとで構成されたこの旗艦店は、SENSAIブランドが長年世界に発信し続けてきた日本の伝統的な美意識を体現しながらも、現代的な雰囲気でお客様を迎えます。

SENSAIの強烈なアイコンで装った印象的なインテリアが、通りを歩く人々の注目を集めます。

SENSAIのコスメティックを物語る象徴的な成分、小石丸シルクを思わせる繊細な糸の織りなすシャンデリアが圧巻の存在感を放つショッピングエリア。滑らかに孤を描くカウンセリングカウンターの美しい曲線が、お客様の視線を自然と商品へと集めます。

ダイナミックな曲線が生む自然な動線がお客様を各エリアへと導きます。深くマットな墨色に純白の絹のようなオブジェが美しく映え、そのコントラストが静謐な雰囲気を醸し出します。ミラーの反射効果で描かれる大きな円が天井に浮かび、空間に深くゆったりとした奥行きをもたらします。

日本の四季からイメージした特別なラッピングサービスを楽しめる「おもてなしBAR」。ここでは、廃材の有効利用のためにアップサイクルされたテラゾータイルによる美しい仕上げが。オリジナルのチェアーがカウンターを囲みます。

ミニマルな色調の中に、壁のアートワークが独特の空気感を放つサロンスペース。なんとも言えない独特の形状が生み出す、重みと浮遊感の絶妙なバランスがサロンを飾ります。

ショッピングエリアとは対照的に、温もりを感じさせる灯りで寛ぎの空間を演出するスパエリア。温かなライティングと木材の格子が迎えるエントランスで、横山翔平氏による特別なガラスアートが空間に花を添えます。繊細なファイバーが織りなす独特のテクスチャは、柔らかなシルクを彷彿とさせながらも一筆書きのような躍動感を見せ、訪れるゲストの心を期待感で温めます。

エントランスを抜けるとドラマティックに現れる、幽玄な異世界。二つの巨大な繭が徐々に照度を変えながら交互に空間を照らし出し、インスタレーションさながらにSENSAIの特別な世界観を演出します。ゲストは鮮烈な印象と没入感に満ちたひとときを過ごすことに。

伝統的な茶道の作法に培われた日本の美意識を、現代的な解釈で昇華させた没入空間で、格別なトリートメント体験を目前にしたゲストの心を満たします。

トリートメントへ向かうゲストの旅は、茶道の作法さながらに、露地を思わせる道に始まり、温かなホスピタリティあふれる待合へと続きます。待合では5つのフレグランスからその日の気分やコンディションに合わせたものを選べる、心温まるサービスが。

トリートメントルームでの特別な体験を前に、身を清めるように促し、ゲストに特別なひとときを捧げる渡り廊下。その独特の曲線が、外界の喧騒から完全に身を解放し、別世界へと誘います。

その先に待つのは、極上のトリートメント空間。温かく快適な空気感の中でゲストを迎え、他にない特別な体験を提供します。ショッピングエリアのサロンで目にしたアイコニックなアートが織りなすシークエンスが、さらに心地よさを演出します。

体験型コンセプトストアとしてデザインしたこの旗艦店。ショッピングエリアと隣接していながらもあえて入り口を分けることでスパでの体験をさらに特別なものに演出しています。