キュリオシティ グエナエル・ニコラがデザインした、新たなヴェルサーチェの旗艦店が、パリ・サントノーレに生まれました。この新しいストアコンセプトで表現したのは、ファッションを創造するヴェルサーチェの幻想的な芸術です。空間にはそのブランドDNAが余すことなく描かれています。 ヴェルサーチェの象徴として知られるバロッコをモチーフにしたガラス細工の天井が、鮮烈な印象を残します。

空間のあちこちに意識的に配置された「絵画」のようにディスプレイされたコレクションにより、ブランドの新たな側面を発見することができます。この絵画の並ぶアーケードを歩くと、さらに新たなコレクションによって描き出される「ライブ・ペインティング」との出会いが続きます。

ガラスメーカーの権威、VISTOSI（ビストジ）社のソリッドガラスで精巧に創られた象徴的なシャンデリアが導く店内。ガラスの見せる反射と屈折が神秘的に作用し、時代を超越した優美さと卓越性を醸し出しています。

意表を突くように、極めて純然な素材選びで仕上げた空間。 白とグレーの大理石、多様なパターンで彫られた壁は、中立的に再解釈されたジャンニ・ヴェルサーチェ氏の邸宅を彷彿とさせます。

大理石と真鍮で仕上げた、彫刻作品のような階段が、3つのフロアを繋ぎます。1階にはアクセサリーのための広い空間をとり、2階にはシューズサロンとオートクチュールサロンを備えたウィメンズファッションエリア、地下にはメンズコレクションが並びます。

このストアのために特別に誂えた、モダンアート作品。ヴェルサーチェの象徴、メデューサの頭部に秘められたパワーと視覚的な魔力を解釈したものです。 古典への賛美と現代的な抽象芸術の対話が、このデザインコンセプトを完成させています。