14 APRIL, 2016

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MILANO SALONE 2016 MONDE PARALLELE BY GWENAEL NICOLAS

2016年4月12日から17日まで開催中のデザインウィークに出展しているMonde Parallèle。高名なBagatti Valsecchi Museumを会場に、Monde Parallèleが見せるのは、これまでになかった新しい概念。ここでは、家具の存在意義を再定義します。

Museo Bagatti Valsecchi FLOS BBLD Studio CURIOSITY

Monde Parallèleが見せる空間は、美しい抽象表現に満ちたオブジェの世界。親密な雰囲気を持ちながら意外性をも秘めた石柱が、ソファやコンソール、テーブルといった機能を持つ家具となり、神秘的な会場をリビングやダイニングとして満たしていきます。インスタレーションはイタリアと日本のアーティストの技により生まれた、独特の風合いを持つ素材でまとめられています。家具とオブジェを同じ類型として捉え、創り上げるという考えは、さらに発展し、物体そのものの存在意義に対して再度熟考するところにまで至りました。
“未来は既にあるものとして認識すべきなのか、或いは、想像するところから始めるものなのか?機能が意味を失ったあと、物体には何が残されるのか?”この疑問から想像を巡らし、グエナエル・ニコラは今回の作品を創り上げました。Monde Parallèleを表現する場として相応しい舞台となったBagatti Valsecchi Museumは、後世の芸術と工芸の発展に大きく寄与したルネサンス時代を象徴する場でもあります。ミラノの中心にできた独特の雰囲気の中で、過去、現在、そして未来が共存しているのです。

この変容をさらに際立たせるのは、ライティングの効果です。照明と特殊な建具が、これらの変容をより美しく見せるよう、舞台に並ぶアイテムの効果を高めます。現れたり隠れたりする特殊な機能を備えた建具と、特色ある照明は、Barbara BalestreriがFLOSとのコラボレーションにより創り上げたものです。
Barbaraは語ります。“会場に設えられたリビングルームやダイニングルームが神秘と変化に満たされ、二つの真逆の光景が生まれます。壁の一片から広がる光の線。垂直に設えられた照明具が緩やかに開き、生み出す光。掴みどころのない繊細な調和を与えて、空間の変化を浮かび上がらせ、機能性、創造性、技巧性へと導く心情的な小道を創ることが、この光の目指すところです。”

写真 ALESSANDRA CHEMOLLO

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